2014年11月30日日曜日

密林レビュー

IMCO TRIPLEX SUPER 6700 × 2

Amazonにレビューした内容を転記。と言うか、これをAmazonに転記かな。

正統な進化版!イムコフリントオイルライター

生産中止になり長らく手に入らなくなっていたイムコのフリントオイルライター。復活したので早速購入しました。
手持ちの旧イムコ(スーパー・ゴールド・インディアン:左側)と、新イムコ(スーパー・ロゴなし:右側)を簡単に比較しながらレビューしたいと思います。
(※私は、イムコと言えばこのオイルライターなので、この場は勝手ながら旧イムコ・新イムコと表現させて頂きます。)
実は、手持ちの旧イムコは、しばらく使ってない間に錆させてしまいました。
気付いた時には生産中止で新品を買う事が出来ない状態でした。その為、今回の新イムコの発売は、非常に嬉しく思います。久々にamazonからの発送が待ち遠しかったです。

■先ずは、化粧箱。
復活した新イムコには化粧箱+1年保障があります。
旧イムコを買った時は、100円ライターのように剥き出しで並べられたトレイの中から、このインディアン柄を探し出しました。
当然、化粧箱には入っておらず、1年保障や説明書もありませんでした。

■次に、外観ですが。
手持ちの旧イムコはインディアン柄の為、新イムコと単純に比較は出来ませんが。
それでも、あえて言うならば、外観は従来からほとんど変わりません。
メッキが少し明るいくらいでしょうか。
持った時の軽さ、手に収めた時のコンパクトさ、着けた火を上から覗き込む感覚。どれを取っても旧イムコの良さを新イムコは変わらず受け継いでいます。

■でも、変わりない外観に安心していると、良い意味で裏切られます。
・新イムコにフリントを入れようとすれば、難無く開く本体の蓋、滑らかにスライドするフリントの支え棒に、驚かされます。
手持ちの旧イムコは、フリントの支え棒の端(本体の蓋が開かない様に内側から押えている)を押し込んだ後に、爪の先を蓋に引っ掛けて一生懸命開きますが。新イムコでは、そうやって爪を傷つける心配は要りません。
フリントの支え棒の端を押し込めば、本体の蓋を両脇からつまみ、難無く開く事が出来ます。
手持ちの旧イムコは錆させてしまったせいもありますが。旧イムコに比べ、新イコムのフリントの支え棒は、非常にスムーズ動きます。

・新イムコにオイルを入れようとすれば、きっちりはまったタンク、そして更にきっちりはまったタンクの蓋に、驚かされます。
手持ちの旧イムコは、買った当初から火を着けた際に、タンクが若干ずれる事があるのですが。新イムコは、そんな事はありません。
きっちりはまったタンクの蓋は、オイル漏れの可能性を減らし、オイルの持ちを良くしてくれるでしょう。

・風防を開閉しようとすれば、その嵌め合わせの良さに、驚かされます。
このライターは、風防の開閉によって炎の大きさを調節できますが。
旧イムコは頼りなく簡単に動いてしまうのに対し、新イムコは重く一度調整した状態を維持してくれます。

■変わらないギミック
大きな仕様の変更がないので当然ですが。火を付けた状態でタンクを抜いてキャンドルの様に使う使用方法は健在です。
上で「きっちりはまったタンク」と書きましたが、決して抜け難いと言う事ではありません。
また、フリントを交換する時に本体の蓋を大きく開くアクションは、このライターの特徴ですが。当然、以前と変わらず楽しむ事が出来ます。

■価格・品質
新イムコは残念な事に、旧イムコに対して値段が上がってしまいました。
旧イムコは、1000円もしないで買えた為、そのチープさもあいまって、壊しても、無くしても気にならないのが1つの特徴でした。だが、新イムコはその倍の値段。
昨今の事情、諸々の事を考えると仕方が無い事なのでしょう。
しかし、その価格上昇を吸収できるだけの品質の向上が、新イムコにはあると感じています。

品質よりも昔の気軽さを求めるユーザも居るかもしれません。でも今のご時勢、この癖のあるライターが気軽な値段に成るほど捌けるのでしょうか。

確かに昔ほど気軽ではなくなってしまいました。しかし、変わらぬ風貌に昔以上の作りの良さを携えて戻ってきました。
またこうして新品のイムコに触れる事が出来るのは非常に嬉しい事ではないでしょうか。

■フリントについて
サイズ上はZippoのフリントでも問題なく使えますが。旧イムコでは、その硬い石による故障もあるとのこと。
入手性の良いZippoのフリントが使えればいいのですが。新イムコでも、やはり柔らかめの方がいいのでしょうか。
これについては、今後、様子をみて試してみたいと思っています。

■新イムコの率直な感想を言うと、旧イムコの正統な進化版!ではないでしょうか。
意に反してプレミアがついた旧イムコを、自分用に複数ストックされている従来からのユーザも、
今まで買えなかったがイムコに興味を持つ方も、
そして、これからイムコに興味を持って頂く方も、新イムコは全ての方に買う価値がある逸品だと、自分は思います。

自分は、実は、今は非喫煙者なのですが。
まだ小さい息子に、将来、工作の道具としてナイフを送る様に、火をつける道具としてライターを送る時が来れば、迷わずこのライターを送りたいと考えています。
その為、今回の復活が息の長いものに成る事を心から望んでいます。この冗長なレビューもその想いから書かせて頂きました。

【追記】
■フリント・スプリングについて
イムコの純正フリントを使っていましたが。フリントが半分も減らないうちに着火率が悪くなってしまいました。
色々と旧イムコと比べて新イムコを見ていたのですが。フリント・スプリングが旧イムコ(約54mm)より1mm短いようです。
その為か分かりませんが。フリントを装填した時のフリントを押す力が、旧イムコより新イムコは弱いと感じています。
そこで、新イムコのフリント・スプリングの先端にある棒状の部品を1mmほど引き出し、引き出した間に細い針金を巻いて下駄を履かせてみました。
完全ではないですが、着火率は良くなった様に思われます。
ただ、これをやると、フリント装填口にフリント・スプリングの先端が少し見える為、新品のフリントを出し入れする際に若干引っかかります。
新イムコは、ヤスリ周りが旧イムコから変わっています。火をつける際は滑らかになって、良くなったと思っていますが。手持ちの旧イムコの方が着火率は良く。
この辺は、まだまだ製品として改善が必要な箇所のような気がしました。個体差で自分のがたまたま着火性が悪いのなら良いのですが。

この件で、★の数を減らそうかと考えましたが。何より、イムコが入手し安い製品として復活した事を自分は評価したいと思っています。多少手間がかかる点は、このライターの醍醐味として受け止めたいと思います。
 ◎追記(2015/01/09):着火率云々と書きましたが、その後、もう一つ買ったところ全く問題なく使える事がわかりました。どうやら、自分が最初に手にしたのが、たまたまハズレだったようです。初期ロットの不具合と言うところでしょうか。旧イムコと違い新イムコは保証書が付いてきますので、このような場合は素直に保証書を付けて修理依頼すれば良いと思いました。

■キャンドルの様に使用することについて
以前、旧イムコで燃焼実験を行った動画を見た事があります。その動画では7分程度で、タンクと蓋の隙間から燃料が気化して引火し、実験を中止する内容でした。
しかし、新イムコで自分が試した所、実に20分程度の間、安全に燃焼し続ける事が出来ました。

今後、使い込んで歪みが発生し、タンクと蓋の間に隙間が出来ると、今回の様には行かないと思いますが。
新イムコの精度の良さが、この20分と言う数字に表れていると思いました。

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