IMCOのメンテナンス

日々のフリントを交換したり、オイルを補充したりする基本的な作業については、
上の通り、ジュニアの空箱の裏面をスキャンした画像をアップして省略します。

■フリントについて
色々な会社からフリントが発売されていますが。各社とも、このイムコの規格に沿って作られているため、どの会社のフリントを選んでも使う事が出来ます。
しかし、Zippoについては注意が必要です。
Zippoのフリントはコンビニで買えるため非常に入手しやすいのですが。その石が硬く、古いライターには使わないのが常識だそうです。
イムコのトリプレックス系については、古くなくても機構がZippoに比べ複雑です。
念のため、Zippoのフリントは避けるべきだと思います。
（Zippoのフリントでも平気だと言う個体と、Zippoのフリントで壊れたと言う個体、両方あるようです。）

じゃぁ、Zippoで無ければ、どのフリントが良いのか？
自分がお勧めするのは、ウィンドミルのフリントです。
ウィンドミルのフリントは、入手性はあまり良くないかも知れませんが、十分に柔らかく、そして、他社より安いです。

他にも柘製作所が出しているイムコ用のフリントも良いと思います。しかし、こちらはウィンドミルのフリントの1.5～2倍の値段。ダンヒルのフリントなどと比べれば十分安いですが。
復刻版イムコを置いてある店であれば、扱ってる可能性が高く。入手性はウィンドミルに比べて良いと思われます。

■ウィックについて
こちらは、Zippoのウィックを使います。ワイヤー入りがセットし易く、良いと思います。
1本まるまる使うと、ちょっと長すぎるのですが。逆に半分にしてしまうと短くてセットしにくいです。
自分は2つのイムコをメンテする際に、ケチって半分ずつにし、少々苦労しました（＾＾；

■綿について
Amazonとかで探すと、オイルライター用のコットンとして400～500円くらいの綿が売られていますが。
薬局で買える脱脂綿で十分です。大量に入っているのに300円以下で買えます。
通常の使用で綿が劣化することは殆ど無く。綿の交換が必要な時は、めったに無いはずです。
しかし、ライターを洗濯してしまった。飛行機の機内持ち込みに引っかかるのでオイルを含んだ綿を捨ててライターでない状態で持ち込んだ（本当に出来るのか？？）。などで、
交換用の綿が必要な時は、薬局で脱脂綿を買いましょう。

100円ショップに行くと、手芸用の綿が置いてありますが、ポリエステル製の為、オイルを含ませても大丈夫なのか、正直分かりません。
Zippoに使われてる綿も、木綿ではなくレーヨンで、化学繊維なのですが…

まぁ、確実なのは脱脂綿です。


■子ども用の歯ブラシ
イムコのライターを使っていると、本体の内部が煤けてきます。
また、フリントの削りカスが、ヤスリの目に詰まったりします。

そんな時は、掃除をしてあげましょう。
この時に便利なのが、子ども用の歯ブラシです。
無ければコンパクトな大人用でも仕方がないですが。使いやすさは全然違い、子ども用の歯ブラシにはかないません。
是非、子ども用の歯ブラシを一本用意される事をおすすめします。

■錆びについて
復刻版イムコは、筐体はステンレス製ですが。着火機構のアーム上の部品などは違うように見えます。恐らくこの部品は錆びる可能性があります。
また、古いオリジナルのイムコは、その古さゆえに錆びてる物も多いと思います。
この錆は紙やすりなどで簡単に削り取れます。
錆が発生した場合は、#240程度の紙やすりで削り落としてあげましょう。
但し、削りすぎて本体にダメージが行かない様に注意してください。