2019年11月20日水曜日

Collection No.88



No.88 IMCO-TRIPLEX 無印

購入時期: 2019年3月
購入先: ebay(出品国:ポルトガル)
購入額: $8.85+送料($7)
状態: Used

 頭上をかすめる排気音…
 青く輝く誘導灯…
 地獄を照らす着陸灯…
 その日、悪魔は
 ”生きろ!”といった…

88の数字の並びにはどうしても特別な何かを感じてしまいます。
88個目のコレクションは、IMCO-TRIPLEX 4700 です。
1937年にリリースしてから、1956年に型番の数字が一気に2000も増える お馴染み IMCO-TRIPLEX SUPER 6700 がリリースされるまで製造されてたと思われるライターです。(ただ、おそらく6700リリース後もしばらく作られていたのでは?と思ってます。)

この間に、オーストリアは、1938年にナチス・ドイツに併合されたり、第二次世界大戦後は1945年から1955年に連合国軍による分割占領されていました。
1955年の独立回復と永世中立国化により現在に続く体制となっています。
その為、このライターの底部の刻印には、made in Austria や patent Austria 、 made in Austria を打ち消したもの、「D」と追加で刻印されたものなどがあるようです。


フリントホイールの両側に、着火時にフリントホイールを回す為のラチェットが見えます。


フリントの交換は、この様にふたの部分をせり出して行います。



実は、このタイプのタンクは初めてみました。
Collection No.34 の様な3ピースのタンクは知っていたのですが、似たような形状なのに、2ピースのタンクは初めてです。
3ピースのタンクは、IMCO-TRIPLEX SUPER 6700 でも採用されてるものがあるので、この2ピースのタンクはそれよりも古いものかも知れません。
...などと興奮していたのですが、これは間違いでこれも3ピースのタイプで、1部品が欠損していると思われます。
ただし、Collection No.34 のタンクと比較して、若干設計が違うようです。このタイプは初めて見ました。

手持ちの別の IMCO-TRIPLEX 4700(Collection No.31)との比較です。
タンクの上のパーツが、長さが若干違います。下のパーツもちょっと違います。
そして、今回の Collection No.88 の方にも3つ目のパーツが、、、
申し訳程度についていました( ̄▽ ̄;) 前のオーナーが代わりにはめたのでしょう。



底部の刻印は錆で読み取り難いですが「IMCO PATENT AUSTRIA TRIPLEX」とあります。


あまり状態は良いものでは無かったのですが、こうして火を灯すことはできました。


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