2020年4月5日日曜日

Collection No.93



No.93 IMCO SOL-EXACT 風防・青

購入時期: 2019年7月
購入先:ZIPPO Specialty NAKAMURA
購入額: 19,800円+税
状態: 新品デッドストック



Collection No.83 に引き続き、幻のライター IMCOのSOL-EXACTです。(※「幻」とは自称です(^^; )
新品デッドストックであるが故、風防の塗料が剥げておらず青となっています。

「IMCO」の刻印はありませんが、購入先の情報では、
IMCOの正規輸入代理店だった柘製作所がオーストリアのIMCO本社から買い入れたライターで、IMCO社が作った事に間違いない物。と言う事です。

ヤスリを擦る機構は若干違いますが、その風貌はTRIPLEXに非常に良く似ています。


オイルタンクの仕組みは、TRIPLEXのSUPERやJUNIORなどと同じですが、形状が違います。
購入先のサイトでは「初期型1937年~1956年の間のものと察します。」とあるのですが。
この「2ピース」と言う特徴のオイルタンクは、1956年以降しばらくしてからのTRIPLEX SUPERに見られる特徴です。
1956年リリース当初の物と思われるTRIPLEX SUPERのオイルタンクは、それ以前のTRIPLEXのオイルタンクと同じ3ピースです。
この為、このライターは1956年以降しばらくした後に、早くてもその時期に作られたものだと思われます。


タンクの底部には「PATENT SOL EXACT MADE IN AUSTRIA」とあります。
「MADE IN AUSTRIA」と刻印があると言うことは、
第一次世界大戦後にドイツに併合されるより前の時代。または、第二次世界大戦後の分割統治が終わった後の時代。いずれかの時代にリリースされた物だと思われます。
この為、最初は1937年頃の可能性があるな。むしろ、このライターの完成度から推測するとそっちの可能性が高いかな。と思っていたのですが。
タンクが2ピースの件と合わせると、このライターは1956年にTRIPLEXのSUPERがリリースされた後に作られた物と考えるのが妥当ではないでしょうか。


Collection No.83 とは違い、上の写真の通り樹脂部品やスプリングがそろっています。
プラスチック製品の歴史は知らないのですが。この樹脂部品の存在からも、1956年以降の物と考える方が自然かもしれません。


Collection No.83 の際にも書いたのですが、このライター、あまり性能の良い物では無かったのだと思います。
耐久性は恐らくTRIPLEX SUPERやJUNIORと比べると悪い気がします。
樹脂部品は無くす可能性が高く、ヤスリの機構は、実はまだ正確には把握してないのですが、SUPREやJUNIORに比べて少々複雑な気がします。
ロンソンのフリントを入れて試すのですが、何回かヤスリが擦れず蓋が開かない事がありました。

TRIPLEX SUPERやJUNIORが売られる中で、実験的な意味合いで作られたライターなのでしょう。ライターの完成度からその様な気がします。

0 件のコメント: