2023年5月30日火曜日

Collection No.115


No.115 IMCO N.Y.  POLO

購入時期: 2021年3月
購入先:Kagaya(新宿)
購入額: 22,000円+税
状態: 中古(元箱無し)

ところで、アメリカ合衆国のニューヨークにIMCOがあった事を、皆さんはご存じでしょうか?
今回は、そんなIMCO N.Y. の、TRIPLEX SUPERに少し似た?ライター「POLO」です。

ニューヨークのイムコについて、詳しくはこちらのサイトをご覧ください。
POLOについてはこちらです。


上記のサイトを見ると分かるのですが、Julius Kohnと言う方が、1936年にアメリカの特許庁に「IMCO」で商標登録しています。
ニューヨークのIMCOは、正式には「IMCO Manufacturing Corp.」と言う会社の様です。
上記サイトによれば、オーストリアのIMCOのTRIPLEXやTRIPLEX JUNIORなども扱っていたみたいです。
恐らくオーストリアのIMCOの代理店、その様な位置づけだったのかも知れません。

しかし、代理店でも「POLO」の様に独自の製品もありました。
これらがどの様な経緯で作られたのかは分かりません。これは想像ですが、もしかすると第二次世界大戦の影響があったのかも知れません。
当時、ドイツに占領されたオーストリアの製品は、アメリカに輸入できなかったのではないでしょうか。そう言った売る物が無い状態で苦肉の策としてオリジナルの製品を開発したのかもしれません。
もし、この時代のアメリカの情勢などに詳しい方がいらっしゃいましたら、ぜひコメント欄にて教えて頂きたいです。

では、ライターについて見ていきます。

着火は、蓋を開く時に一緒にフリントホイールを回して点火するシンプルな仕組みです。


オイルタンクの蓋と、フリント装填の蓋・スプリングを、外した所です。

この手のライターでは、フリント交換の為にフリントチューブの蓋を外すのが意外と難しく、手先の器用さを求められます。
自分だけでしょうか? 指先で摘まんでネジ(蓋)を回すのは、苦手ですね。
TRIPLEX SUPERなどのフリントの装填方法が、如何に秀逸な方法か。改めて感じます。

オイルタンクの蓋にはゴムのパッキンが付けられていますが、これはオリジナルには無く。恐らく前のオーナーが付けた物だと思われます。
このライターを買った時、フリントチューブにはフリントが沢山詰まっており、前のオーナーが、着火し難いのを闇雲に対策しようとしていたのが伺えました。パッキンも同様のものなのだと思います。
でも、実はフリントを正しく入れるとちゃんとスパークするんですよね。これが。
下手に頑張ってドツボにハマるのは、やりがちですが。気をつけたいですね。


値札!2万2千円です!「高いなー」「妻子持ちリーマンの小遣いにはキツイなぁ」と思いつつも、自分が買わなくて誰がこれの本当の価値をわかるのか?と自問し、結局 確保したのでした(;´Д`)


サイズ感が分かるようにSUPERと一緒に撮ってみます。
背丈はほとんど一緒ですね。


このライター 「The Legend of the Lighter」と言う本では、イギリスのライターとして掲載されていたりします。
掲載ページは、97ページ。説明分は下の塊のBです。(上の塊は、このページの 別の写真を指しています。)
こんな感じです。
もしかすると、このPOLOはイギリスに輸出されてたのかも知れませんね。
この「POLO」は、1945年頃にアメリカで商標登録されてる様ですので、
記載されてる時代は同じなのですが。微妙に年数が合ってません。

ライターを扱っていて感じるのは、
数あるライターは、少しでもメジャーな所を外れると途端にこのような感じで情報が曖昧で不確かになってしまうなぁ。
と言うところでしょうか。
残念だけど、難しい問題かも知れません。

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