2023年8月26日土曜日

Collection No.116



No.116 IMCO-TRIPLEX 無印 「Kärnten」オーストリア ケルンテン州の紋章付き

購入時期: 2021年3月
購入先: ebay(出品国:イタリア)
購入額: €20.50+送料(€20.00)
状態: Used "Raro accendino vintage perfettamente funzionante con normali segni del tempo."


当ブログでは SUPERやJUNIOR ではないTRIPLEXを「無印」と呼んでいますが。
今回は、その IMCO 4700 の紹介になります。
後ほど紹介しますが、この4700は背の蓋の辺りが Collection No.60 と同じ模様の為、どうしても気になって購入した物になります。
しかし、かなりガタが来ていて、開封直後に「これだと20+20ユーロは割に合わないな。」と思ってしまうほどでした。
まぁ でも、このピースが自分のコレクションに加わる事に意味があるので我慢します。


上蓋を開いたヤスリ周りの様子はこんな感じです。

ガタが来て、左右の歯車の位置がそろっていません。でも一応は擦る事ができます。
見えにくい所に問題があったりで、全体的に見て「要修理」なライターになります。

オイルタンクは、3ピースのタイプです。


底面には「IMCO PATENT AUSTRIA TRIPLEX」と刻印があります。


Collection No.60と並べて撮ってみました。

Collection No.60は、IMCO 6700(TRIPLEX SUPER)の最初期のモデルと思われる物です。恐らく1958年頃の製品と思っています。
背の蓋の模様はどちらが先に使い始めたかは分かりませんが、同じ模様の為、「この二つは同じ時期の製品かも?」と考えてしまいます。。。
う~ん。どうなんでしょうか。

また、このIMCO 4700ですが。今回の4700とは違う 歯車が片方だけにある6700のヤスリと同じ特許を使って製造した4700を見かけます。
その為、IMCO 6700(TRIPLEX SUPER)が発売された後も、4700は継続して販売されていたと考えています。ただ、どのくらいの期間 平行して販売されていたかは分かりません。

この2つは、非常に良く似ている為、同じ製品がモデルチェンジしたように紹介される事もあるのですが。平行期間があるので 実は単純なモデルチェンジの先行型・後継型と言う関係では無いんですよね。大まかには先行・後継とも言えるかも知れませんが。

ヤスリ周りを見比べてみます。

ヤスリの形や、歯車の形が、4700と6700では若干違うように見えます。
6700の形は、6600の最初期型(例:Collection No.96)と同じだと思っています。
これは「6000番台のシリーズに向けて再設計したのかなぁ。」と想像します。
ただ、6000番台のヤスリはリリース後 間もなくしてマイナーチェンジされ、歯車が片側のみのヤスリ(1959年のオーストリアの特許:AT217746B)になるのですが。

風防の紋章はオーストリア ケルンテン州の紋章 です。

ケルンテン州があると言う事は、もしかすると他の州もあるのかも知れません。
コレクションするかどうかはともかく、気になりますね。




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