2016年5月17日火曜日

Collection No.22 の Repair (中間報告⑤)


前回こんな感じで頑張りつつも、最終的には失敗に終わっていた 板バネの折れた爪の修理。
リベンジして、いよいよ直したいと思います。
今回は、板バネだけでなく。色々進めます。


板バネの折れた爪は、新しく作り直すつもりでしたが、結局前回作った物を使います。
爪の接着には、思い切って瞬間接着剤を使用します。


まだ接着していません。入念に、はめては様子を見て、外しては調整を行います。


こんな感じで、ヤスリを回転させながら、爪にひっかる具合や反対に回してスムーズに回転するかを確認します。
クリッパーのフリントスプリングと組み合わせて使うフリントチップが役に立っています。

ここら辺の調整については、詳細にはブログには書けません。
なぜなら、文章にまとめられるほど体系だったものはないのです。
完全に勘と経験を頼りに合わせこむだけだからです。
爪を付けてみて引っかかる所があれば、外してリューターで削ります。
バネを押してみたり、爪の曲げの角度を変えてみたり、とにかくやるだけです。

そして、やっとスムーズに火が着けられる様になりました。
着火率は100%では無いけれど、90%以上でしょうか。かなり良いです。
そして、二日ほどたって、ブログにまとめてる時点でも壊れる様子はないです。かなり良いです。(大事な事なので2回…)




旧タイプのジュニア用のタンクに、綿とウィックをセットします。
綿は、実際には、上の写真の2/3程度しか使いませんでした。
Zippoのウィックは例によって半分にして使います。


ウィックを通すのには真鍮の針金が便利です。
綿を押し込むのには、千枚通しなどが便利です。
旧タイプのジュニア用のタンクですから、底の蓋の方に隙間ができます。一応、そこにも綿を敷いてあります。




では、いよいよ。
代替部品の作製《リベット(軸)》で作成した代替部品を使って、リベットの箇所を修理したいと思います。


接写レンズを使ってのアップ写真です。写真はリベットの代替部品を写真の奥側から既に入れた状態です。
この穴にゼリー状の瞬間接着剤を入れます。
そして、頭下を4mmでカットした18番手の真鍮釘を入れます。
釘を入れた時、接着剤があふれ出てこない様に接着剤の量には注意してください。


真鍮釘が入りました。瞬間接着剤が乾くのを待ちます。瞬間とは言え、焦りは禁物です。
乾いたときに、イムコの背面の蓋などがくっ付かないように、可動部分を動かしながら、釘が固定されるのを待ちます。

リベットが代替部品になった感じですが、非常にアバウトで申し訳ないですが、、、良い感じです。
あ、反対側の写真を撮るの忘れてたorz



着火機構のアーム状のこの部品ですが、旧オーナーが先端を曲げていたのですが、伸ばしてみると、少し欠けてはいましたが、爪が残っていたのでそのまま使います。


クリッパーのフリントスプリングと組み合わせて使うフリントチップは結局使いませんでした。
スプリングの曲がってる部分が、フリントチューブの中に納まるように、上下を逆にしてセットします。




色々行った結果。

どうでしょう。
元々、壊れて火が付かなかったスーパーに、火が灯る様になりました。
ライターとしてのアイデンティティの復活です。
自分で言うのもなんですが、素晴らしい。

後は、真鍮で作った風防をどうにかしないといけませんね。
自分の技術力では、あまり高望みは出来ませんが、本体との間に空いた隙間はもう少しなくしたいと思っています。
あと、切り出した淵はきれいではないのでヤスリ掛けしないとね。