2020年12月29日火曜日

Collection No.96 の鍍金(失敗)


前回は、上蓋の亀裂をロウ付けで修理しました。最後に磨いて綺麗にしたのですが。
Collection No.96 は、錆を落とす時に一緒に鍍金も剥げてしまっています。
これをそのままにしておくと、また徐々に錆びてきてしまいます。そこで錆を防止するために鍍金に挑戦したいと思います。


先ずは、鍍金に挑戦する前に出来るだけ錆を落とします。
今回、錆取りに利用するのは、、、ネジザウルスリキッドです。
真鍮ブラシやヤスリが入って行かない細かい箇所もあるので、そう言う所の錆はこれで落とそうと思います。
ネジザウルスリキッドは今回初めて使います。


上蓋などはこんな感じで浸します。

上蓋に限らず、ネジザウルスリキッドは錆を綺麗に落としてくれるので、他の部分も積極的に使いました。気になる所にネジザウルスリキッドをたらして錆を取ります。

全体的に錆が落ち綺麗になりました。
鍍金する前に、写真を残しておきます。


今回は、D.I.Yで有名な「サンポール鍍金」で鍍金に挑戦します。
鍍金に必要な道具はこんな感じです。
「サンポール鍍金」と言う割に、実際はサンポールよりもナイスの方が、液体が着色されてないので良さそうです。
陽極用のニッケルプレートと、陰極で部品を保持する銅針金、そして、一応テスターもあります。

水を測ります。
今回は、水80mlとナイス20mlで4:1の溶液を作ります。

サンポール鍍金の詳細については、他のサイトに譲ります。
見た目は透明ですが、ナイスもサンポール同様に臭いです。

さて、換気の良いベランダで作業を行います。
ざっくりこんな感じで作業します。電気鍍金の電源は乾電池です。
テスターの右にあるジャム瓶(金ブタ付き)が、今回用意した鍍金槽です。

では、早速始めます。手始めにL字型の部品から挑戦です。
反応が起きてるようで、沈めた部品からは気泡が発生しています。
このまま15分程度沈めてみます。

電流は、300~500mAくらいでしょうか。振り切れてる時もあり、安定しません。

暗くなってきました。次々と各部品を鍍金していきます。
部品によって時間は変えましたが、鍍金時間は15~60分程度です。

L字型の部品はこんな感じです。
ん???
綺麗な感じはするのですが。鍍金出来てる? それは酸で洗われただけ?

上蓋の部品を沈めた時はこんな感じです。
上の方でL字型部品を鍍金した最初の時に比べて、ニッケルイオンが溶け出したのか、鍍金槽が緑色になってます。

一通り鍍金を終えたので、改めて写真を一枚。
う~ん。鍍金前の写真とあまり変わりない感じです(-_-;)
見えないところにニッケルが析出してると思われる箇所もあるのですが。
ただ酸で洗われて綺麗になっただけの感じが満載です(´・ω・`)


しばらくするとその日のうちに、下の通り錆が出始めました。

残念ですが、これは失敗ですね。う~ん。

下の写真の様に、部品の内側にはニッケルが析出してると思われる所もあるのですが。。。


失敗の原因ですが、どうやら本当のニッケル鍍金では、ワット液と言う鍍金液を60℃くらいに温めて電気鍍金するそうです。
今回の鍍金槽は、ワット液では無いのですが、同様に温めた方が良かったのかも知れません。
また、YouTubeで改めて見た修理動画の鍍金方法では、安定化電源を使うだけでなく。その電源で2~3時間程度継続して鍍金を実施する方法でした。今回は時間も短かったのかも知れません。

残念ですが、今回は失敗で、再度リベンジしたいと思います。
本当は、リベンジを含めて一つの記事にしたかったのですが、リベンジの実施がなかなかできず時間があいてしまい忘れてしまいそうだったので、取り急ぎまとめる事にしました。
続きはまたの機会に、

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