2015年9月28日月曜日

柘イムコとオリジナルイムコの蓋の比較



上の写真の通り、柘イムコとオリジナルイムコの上蓋の比較をしたいと思います。
写真は、左がCollection No.02の柘のスーパー。
右が、Collection No.22のオリジナルのスーパーです。
一緒に撮影したフリントホイール(ヤスリ)の違いに、つい目が行ってしまいますが。
上蓋のリベット(軸)が通る穴の辺りを注目して下さい。

リベット(軸)が通る穴の周囲は、どちらも台形状に盛り上がっていますが。
左の柘イムコが、そのまま盛り上がってるのに対して、
右のオリジナルの方は、盛り上がるその周りが一旦、窪んで溝になっています。

この違いは、以前も、“オリジナルと中華イムコと柘イムコの比較”にて紹介しましたが、下の様な写真の違いとなって見られます。写真の赤丸の箇所です。

台形状の盛り上がりの前に、一旦窪むオリジナルイムコは、この写真でリベット(軸)を見ることが出来ますが。
窪まない柘のイムコは、その盛り上がりでリベット(軸)が隠れてしまい、見ることが出来ません。

他に、穴の位置などを正確に計測したわけではないのですが。
一見すると全く同じように見えるオリジナルと柘のイムコですが、蓋には、このような大きな違いが見られます。


この蓋の違いによって、蓋が挟むフリントホイール(ヤスリ)にも違いが出てきます。
下の写真は、別角度から撮った写真です。左が柘、右がオリジナルです。

この記事の1枚目の写真からも、フリントホイール(ヤスリ)とラチェット機構の歯が、柘とオリジナルで全然違う事が見受けられますが。
この写真では、更に、フリントホイール(ヤスリ)とラチェット機構の歯の組合せでの厚さが全然違うことが分かると思います。
蓋の台形状部分が外側に出ている柘イムコでは、それに合わせて、中のヤスリ達が厚くなっています。


実は、これにより、つくりが違う為、ちょっと不都合なことがあります。
柘のフリントホイール(ヤスリ)は、リベット(軸)が通るあたりが筒状になっています。オリジナルは、中が空洞で、リベット(軸)の入口と出口に穴があるだけです。
この為、オリジナルでは、リベット(軸)の太さが割りとルーズで、直径2mm弱の真鍮釘でも(恐らく古くで磨耗してる事も相まって)通す事が出来るのですが。
柘の場合は、直径1.8mmの軸でないと通す事が出来ません。

つまり、フリントホイール(ヤスリ)の部分に関して言えば、柘イムコの方がシビアで、過去にやったリベット(軸)の修理方法が、そのままでは使えないという事なのです。
まぁ、全く使えないわけではないと思うので、それほど困らないかもしれませんが。

この研究用にばらした復刻版スーパーのリベット(軸)は…  さて、どうしよう。


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